手彫石像

東インド・オリッサ州の寺院、特にコナラクの太陽寺院は世界遺産にも登録されるほど有名で、
その壁面はおびただしい数の美しい石像たちで埋め尽くされています。
それらの石像たちは今にも動き出すかのような躍動感があふれています。
そのようなすばらしい腕を持つ石職人の子孫たちが
今も深い信仰心で石像を作り続けています。
ここにご紹介するのは現代の石職人が心を込めて彫り上げた彫刻たちで、すべて一点ものです。



 <ガルーダ>

  高さ: 約13.5cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
 
   完売済
ガルーダはヴィシュヌ神の乗り物で、鳥の中の王でもあります。
仏教とともに日本に伝来し迦楼羅となっています。

 <ラーダー>

  高さ: 約26.5cm
  幅: 約12.5cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  完売済  

クリシュナの大勢の愛人たちの中で、もっとも有名なのがラーダーです。
クリシュナへひたむきにささげる愛情は男女の恋愛を超えて、人間が神に捧げるバクティ(信愛)の象徴となっています。

 <バストラハラン>

  高さ: 約53cm
  幅: 約31.5cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
   完売済
ゴーピー(牛飼い女) たちが沐浴中に彼女たちの衣を盗んで、
木の上で涼しい顔で笛を吹くクリシュナ。
衣は肉体の象徴であり、宇宙の最高神(クリシュナ)によって取り去られても(肉体が滅しても)衣の中身である本体(魂)は存在し続けるという、インド古来の哲学を表しているものです。

 <クリシュナとラーダー@>

  高さ: 約31.5cm
  幅: 約17cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  完売済
クリシュナ神とラーダーの恋物語は、古くから人々の心をとりこにしてきました。
特に12世紀の詩人、ジャヤデーヴァが書いた「ギータ・ゴーヴィンダ」は、遊び人のクリシュナが、他のゴーピーたちと楽しく遊んでいて、自分から離れていってしまう不安、怒り、苦しみ、悲しみ、クリシュナと再びめぐりあえたときの喜び、幸福など、さまざまな感情を織り交ぜながら美しい詩でクリシュナとラーダーをたたえています。

クリシュナとラーダーの物語は、インド全域で多くの芸術家たちの創作の源となり、ここにあるような彫刻のみならず、音楽、舞踊、絵画、演劇など、多くの芸術の題材として長く、広く親しまれてきています。

クリシュナは笛の名手として、笛を持つ姿で表されることが多いのですが、この笛は人間の肉体を意味しています。
笛に開けられた7つの指穴は人間の7つのチャクラを表すと同時に、吹き口と端の穴を含めた9個の穴は人間の体にある穴も表しています。
クリシュナが息を入れることにより、美しい音楽を奏でる笛は、神または宇宙によって命の息吹を入れられ、生を受け活動する人間の象徴でもあります。

    <クリシュナとラーダーA>

  高さ: 約33cm
  幅: 約17.5cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  完売済

 <デーヴァダーシー>

  高さ: 約61cm
  幅: 約29.5cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  完売済
デーヴァダーシーとは、神に仕えるものという意味で巫女のことです。

インド、特にオリッサの寺院彫刻に見られる、
女性のなまめかしく美しいポーズは「トリバンギ」と呼ばれています。
トリ=3つ、バンギ=折れ曲がったという意味で三屈法と訳されます。
首と腰の部分で3つに折り曲げられた体の曲線はアシンメトリーな美しさで有名です。

このデーヴァダーシー像も、まさにトリバンギを取り入れた美しい姿で表されています。

 <ヴィシュヌ神>

  高さ: 約53cm
  幅: 約30cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  卸価格:  \48,000
ヴィシュヌ神は、ヒンドゥー三大神の一人で、宇宙を維持する神です。
通常四臂(手が4本)の姿で表され、右手に円盤、もうひとつの右手に棍棒、左手に法螺貝、もうひとつの左手に蓮華を持っています。

世界が危機に陥ると、化身となりこの世に現れ、人類を救済するといわれています。
神話では、十の化身が有名で、その中にはラーマーヤナのラーマ王子や、クリシュナ、仏陀も含まれています。

ガルーダはヴィシュヌの乗りもとのして、いつも近くに控えていますのでこの彫像の中でも跪いてヴィシュヌを拝しています。

 <ラクシュミー女神>

  高さ: 約53cm
  幅: 約35cm
  ニルギリ石
   (green surpent)製
  完売済
ラクシュミー女神はヴィシュヌの神妃で、富や財産と幸福の神です。
仏教伝来とともに日本に伝わり吉祥天となっています。

蓮の花の上に立ち、両手に蓮の花を持っています。
また別の左手は与願印、右手は施無畏印で、人々に慈悲を与えています。

ラクシュミーはとても夫に従順で、彼がこの世に化身するときには必ず一緒にやってきます。
ラーマ王子の妃シーターやクリシュナの妻ルクミニ、恋人ラーダーなどはラクシュミーの化身と言われています。
上のヴィシュヌ神像とは同じデザインで彫られていますが、おそらくこの彫刻の創作者は二人が一緒に置かれることを意図したものと思われます。